用語集

冒頭手続き(ぼうとうてつづき)

【定義】 冒頭手続とは、刑事裁判で公判が開かれて最初に行うことになっている一連の手続きのことで、人定質問、起訴状朗読、黙秘権の告知、罪状認否がこれに含まれます。 【解説】 刑事裁判の公判手続には大きく分けて①冒頭手続、② … 続きを見る

追起訴(ついきそ)

【定義】 追起訴とは、ある刑事事件の裁判が係属中に、同じ被告人の別の事件を同じ裁判所に起訴して、併合審理を求めることです。 【解説】 被告人に余罪があることがわかった場合、余罪についても捜査を進めて起訴されることがありま … 続きを見る

訴因(そいん)

【定義】 訴因とは、検察官が起訴状の「公訴事実」の記載によって具体的に特定した犯罪事実の骨子です。 【解説】 起訴状には公訴事実を記載することに なっていますが(刑事訴訟法256条2項)、その公訴事実は訴因を明示して記載 … 続きを見る

検察審査会(けんさつしんさかい)

【定義】 検察審査会とは、国民から選ばれた審査員が、検察官が行なった不起訴の判断の妥当性を審査する制度です。 【解説】 (1)検察審査会の意義 刑事事件について、犯人を裁判所に起訴する権利を公訴権といいます。国や時代によ … 続きを見る

起訴猶予(きそゆうよ)

【定義】 起訴猶予とは、犯罪の嫌疑が十分認められ、訴訟条件も欠けていないが、検察官の判断で訴追の必要がないと考えられるため、起訴をしない処分のことです。 【解説】 (1)起訴猶予の意義 刑事訴訟法248条により「犯人の性 … 続きを見る

不起訴(ふきそ)

【定義】 不起訴とは、検察官が事件を起訴しないと決める処分のことです。 【解説】 (1)不起訴の種類 検察官は、微罪処分などの一部の例外を除き、すべての刑事事件について起訴するかどうかの判断をしています。 起訴しないとい … 続きを見る

起訴(きそ)

【定義】 起訴とは、検察官が裁判所に対し、犯罪事実について審判を求める意思表示です。公訴の提起ともいいます。 【解説】 (1)起訴の意義 検察官は、公訴の提起を独占的に担当する国家機関であり、微罪処分など一部の例外を除き … 続きを見る

微罪処分(びざいしょぶん)

【定義】 微罪処分とは、あらかじめ検察官が指定する一定の軽微な犯罪について、事件を検察官に送付せず、警察限りで終結させる処分のことです。 【解説】 警察が扱った事件は、最終的にすべて検察官に送致(送検)しなければならない … 続きを見る

送検(そうけん)

【定義】 送検とは、司法警察員が被疑者ないし事件を検察官に送致することです。 【解説】 検察官は、事件を起訴するかどうかの判断を一手に引き受けている国家機関です。そこで、犯罪の捜査が行われたならば、原則として全ての事件が … 続きを見る

実刑(じっけい)

【定義】 実刑とは、有罪判決の1つで、一般的には、執行猶予がつかない懲役刑・禁固刑のことをいいます。 【解説】 懲役刑・禁固刑には執行猶予がつくことがあるので、実刑か執行猶予かという二つの可能性を念頭に、実刑を避ける狙い … 続きを見る